(2008年04月03日)
委託者保護への取り組み―産構審商取分科会【上】
3月27日に行われた「産業構造審議会商品取引所分科会」では、既報の他に次のような意見が委員の間で交わされた。
◆分科会前の挨拶で
「分科会で、今後の商品先物市場のあり方や、金融市場などの連携といった諸課題を検討し、中間整理のまとめに至った。農林水産省でも農産物の研究会など、進んでやれることを議論し報告書案をとりまとめた。市場の機能強化や流動性を高めることは、東京穀物商品取引所の課題でもある。国際的な農産物の動向を見ると早い。中長期的にも、中国やインドといった新興国の台頭から、食料需要やバイオエネルギー需要が増加している。一方で、地球温暖化から干ばつの問題もある。そのため、国際商品が高騰し、加えて金融市場の変化から投機資金が流入している。こうした中、産業基盤としての商品市場の役割を果たさなければならない」(平尾総合食料局次長)
◆プロとアマの定義
「質問させて頂きたい。プロとアマはどう違うのか。また、外務員への取組についても説明して頂きたい。最近の消費者からの相談では、競争力強化の取組がわかりにくいとの声もある。こうした中、東工取のロスカット制度は歓迎する。ロスカットは、東工取だけになるのか。引き続き、ロコ・ロンドン海外商品先物への被害相談がある。プロではないが、団塊の世代の方がそういった仕事をしていた場合、経験者扱いになっているようだ。競争力強化の話をうかがうと、こうしたプロと一般(アマ)の違いが不透明である。具体的にわかるような取り組みとして、プロとアマのルール化をお願いしたい」(唯根妙子・日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任理事)
◆ロスカット制度
「ロスカット制度はすでに導入済みだと理解して欲しい。外務員の資質向上から、上級外務員はかなりレベルが高くなければ合格できない。そのため、安心して相談できる。また、若い時からの啓発活動も必要では」(渡辺好明・東京穀物商品取引所理事長)
「(日商協による外務員への指導や、コンプライアンスの徹底などを説明し)顧客を大事にを徹底できることを目標としている」(荒井史男・日本商品先物取引協会会長)
◆トラブルがあった場合
「こうした取り組みは素晴らしい。ただ、例えば上級外務員が、苦情を受けた際の担当者だった場合、指導さえ受ければ業務はできるのか」(唯根氏)
「ケースバイケースとなろう。外務員免許の取り消しまでの対応は可能だが、入り口のところで苦情が多いことから、契約前の段階でトラブルがあれば呼び出して指導するなど、かなり強い姿勢で臨む。顧客とのトラブルは、1件1件確認し対応する」(荒井氏)
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