(2008年04月17日)
28日からビレット先物開始―LME
ロンドン金属取引所(LME)は、4月28日から鉄鋼製品・ビレットの先物取引を開始する。昨年末に開発を終えたSELECTと呼ばれるプラットホームを活用して、インターネットと電話で予約することになっている。ペルシャ湾での現物引渡しも可能で、現物市場とリンクした形で先物市場が本格的に動き出す。すでに2月25日からスタートしている試験的な先行取引では、最初の3日間で300万ドルの取引が成立。3月上旬渡し価格は、710ドル(トン当たり)強と現物市況800ドルアップより低く現物取引業者からはヘッジ機能面でメリットがあるとの評価が出ている。
今回LMEでの先物取引の対象になっているのは、電炉メーカーが生産している半成品のビレット。最終的には熱間圧延されて建築用の異形棒として製品化される。原油価格の上昇で資金が潤沢になっている中近東の産油国を中心に市場が拡大している。道路、建造物などの社会インフラの構造材として活用されている。市場では、ゼネコンが最終需要家になる。中近東市場では、年間1200万トン前後の異形棒需要がある。地元電炉メーカーが少なく、ビレットを輸入して単圧メーカーが生産化している。半成品・ビレットの現引けは、ペルシャ湾渡しでの対応が計画されている。将来の需給問題に対する不安感を軽減するためにも、意義があるとされている。
LMEは、成約されたビレット供給のために電炉メーカー2社を指定メーカーとして対応しており、当面はペルシャ湾とアジア地区での現物受け渡しを計画している。
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