(2008年05月13日)

割安感から金を推奨―明治物産実践相場勉強会(上)

明治物産は10日、東京穀物商品取引所で実践相場勉強会を開催した。第二部では、同社の浅見達也、渡辺重司の二氏が、それぞれ金と穀物相場の現状と見通しについて講演。両氏ともに金の割安感を指摘した。

浅見氏 /東京3000円乗せが焦点

第二部の前半では、浅見達也・営業部次長による「今年も熱い金相場―最高値を再び更新するか!?―」と題した講演が行われた。今後の金相場については、上昇見通しを示している。

原油とともに、シカゴコーンも堅調に推移している。テクニカルが強く投機熱が高い。CRB指数(商品先物指数)を見ると、高値を抜け上昇トレンドを維持している。素材インフレというものが始まっていることは、疑う余地はないだろう。

東京外国為替市場のユーロ(対ドル)は、3月17日に高値を付け下落している。翌日(18日)に、FOMC(米連邦公開市場委員会)があり、直前ではサブプライム問題が深刻なことから、1・25%利下げとの見方もあった。その後は一回反発したものの、また下落に転じたことから、NY金の上値が重くなったとみられる。

NY金の週足チャートでは、為替のユーロ(対ドル)の下落とともに、金も値を下げていることが見て取れる。また、テクニカルが悪化している。

金の上値が重いのは、ファンドの興味がテクニカルに向いているからだとみられる。5月に、インドの婚礼シーズンはピークを迎える。金価格は安いため買われやすいのではないか。ETF(上場投資信託)の残高も増えそうだ。

今後の見通しとして、NY金は2007年11月の下値773・4ドルを目指すか。これに対し、商品の上昇に乗り値を上げるか。直近の三角もちあいを考えると、上昇するのでは。東京金は、日足チャートがダブルボトムを形成しつつあり、3000円(グラム当たり)に乗るかが焦点となろう。

渡辺氏/コーン4万5000円台も

後半は、渡辺重司・営業部次長が「天候入りした穀物相場を予測する―歴史的な低水準の在庫の影響は…―」と題した講演を行った。サブプライム問題で損失を出す企業が相次ぐ中、穀物はマネーゲームだけで買われているわけではないと指摘する。

需給がひっ迫した中で投機マネーが流入したため、これだけの上昇になったとみられる。コーンの買い圧力が強いことは、一目で分かる。現時点で買われ過ぎなのかを考えた場合、25日移動平均線を使い乖離(かいり)率を見る。この点から今の水準は買われ過ぎではないため、相場の流れについていったほうが良い。

テクニカルの他にも日柄から見る必要がある。穀物は一つのリズムを作って動いており、コーンは26日周期のようだ。この点から、今週の水曜日の価格がポイントとなろう。

一方、今問題になっているのは天候相場入りしたこと。これが、穀物が下げにくい理由となっている。米農務省による作付進捗率は5年平均で59%。ただ、6日時点では27%と遅れている。

商社は輸入インフレも指摘している。直近2―3カ月では大きな相場の崩れはないだろう。東京コーンの価格見通しは、最低でも4万5290円ではないか、とした。

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