(2009年07月23日)
東工取 24時間取引移行、1年以内は難しく
東京工業品取引所はこのほど開いた7月の定例記者会見のなかで、24時間取引移行についての検討を2010年2月までに終え、3月に見直す中期経営計画に反映させるとした。これまでは新システム導入後に、遅くても1年以内には24時間化する方針であったが、取引低迷や収支悪化により、当初予定を先伸ばすことが濃厚となった。
取引時間の延長については「中期経営計画にあるように、取引状況や収支状況を踏まえて検討する」(江崎格・東工取社長)ことになる。10年2月までには方向性を打ち出し、「3月に見直す中期計画に反映」させる。
新システム導入後6カ月以内、少なくとも1年以内に24時間取引を実現したいと決めたのが、07年秋の理事会であった。ただ、出来高減少に歯止めがかからないことなどを背景に、09年に発表した中期計画の記述は、一昨年から慎重な表現に変わった。
22日の取締役会では、新システム導入から6カ月以内に24時間取引へ移行することを見送った。ただ、1年以内に延長を実現することも難しい状況。新システム稼働が不安定なことに加え、今年度も赤字見通しであることがネックとなっている。
新システムはトラブルが続いた。5月に稼働後、4日目にはルーター(ネットワーク通信機器)に高負荷がかかり、3時間ほど取引が停止した。6月に入っても、スタンダードコンビネーション注文にかかわるBait Order(原市場に関連する気配値があれば連動する注文)生成に不具合が生じた。江崎社長は「安定稼働をもう少し見極めたい」意向を示した。
また、09年度は赤字見通し。現状でも、午後11時までの取引時間延長の効果が表われているとは言いがたい。今年度の1日平均出来高の目標を15万枚としているが、6月は約11万枚にとどまっている。秋にはマーケットメイカー制度などを導入し出来高のテコ入れを図るが、取引時間を延長することが流動性増大につながるのかどうかは、不透明な部分もある。
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