(2009年12月02日)
東工取、シェア拡大が鮮明
日本商品清算機構(JCCH)がこのほど発表した11月の国内商品先物4取引所の総出来高は、6月以来5カ月ぶりに300万枚台を回復した。とくに、東京工業品取引所の出来高が前月比、前年同月比でともに増加するなど減少に底打ち感が出始めたことが、4取引所全体を押し上げた格好。また、東工取のシェア86・50%は今年最も高い水準で、独り勝ちの構図が鮮明になりつつある。
11月の国内4取引所の総出来高は301万9820枚。6月の322万9676枚以来、5カ月ぶりに300万枚台を回復した。
東京工業品取引所は、出来高減少に底打ち感が出てきている。6―9月に右肩下がりであった出来高は、9月の200万枚割れを底にして上昇。11月の261万2286枚は、次期システムを稼働した5月以降、最も高い数字となった。また、11月は前月から15・34%増、前年同月からも2・46%増加している。
貴金属市場の活性が出来高増加に寄与した。11月は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金が最高値を更新し続けたこともあり、貴金属への人気が集中。東工取金(標準)の131万8904枚は今年最高の出来高枚数で、前年同月からは55%の大幅増。金ミニの39万1063枚も6月以来の水準にまで回復した。
白金も、金の人気に追随。白金(標準)は30万728枚と、今年3度目となる30万枚台を回復した。白金ミニは前月比45・2%増となった。ただ、11月27日にはシステム障害が発生したため、金の夜間取引を休止した。原因が究明され、11月30日の日中立ち会いからは取引を再開したものの、5月に次ぐトラブルは、市場信頼性への懸念も残した。
他3取引所の出来高は10月から減少した。東京穀物商品取引所は27万28枚と、前月比24・2%の落ち込みとなった。主力商品であるとうもろこしが11万3425枚と、前月比20・9%落ち込んだことが響いた。
中部大阪商品取引所は13万3040枚。10月中旬に試験上場した金は東工取金の出来高が伸びるなか、11月に入っても振るわず2万1877枚にとどまった。これは営業日数が少なかった10月よりも低い水準。
大手商品先物取引会社役員からは、中大取の金について「試験上場をする前は、昔ながらの板寄せ取引を歓迎する声が業界にも多かったが、東工取ができているなかでこれだけ振るわなければ、板寄せそのものの存在意義が問われることになろう」といった厳しい指摘もあった。
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