(2010年02月16日)
商取上場8社 一部では改善傾向、前期から赤字縮小の企業も
商品先物取引会社上場8社の2009年4―12月期決算がこのほど出そろい、4―9月期に引き続き7社が純損失を計上した。ただ、うち3社は赤字幅を縮小するなど一部では改善傾向も見られる。10―12月期の国内商品先物取引所の出来高が若干の回復を示すなか、業績の底打ちが意識される会社も出てきている。
09年4―12月期
第一商品は赤字幅を09年4―9月期の5億5600万円から4―12月期には2億1500万円まで縮小。10―12月期の商品取引委託売買高が31万6000枚(前年同期比152%増)と大きく膨らんだことが背景にある。
NY市場で金先物が史上最高値を更新するなど金への注目度が高まった状況下、金地金販売や金先物取引に重点を置いた同社の営業戦略が奏功した形で、通年での黒字化が実現されるか注目が集まる。4―12月期の営業収益は45億3100万円(同13・2%増)と前年実績を上回っている。
エース交易は4―9月期で9億1500万円の純損失を計上したが、4―12月期では7億7900万円に赤字幅を縮減。商品先物取引事業の10―12月期の委託売買高が前年実績を上回り、受取手数料も前年同期比70・5%増の12億1100万円と好調だった。この結果、4―12月期でも同1・0%減の26億4700万円となるなど、数年来続いていた手数料収入の低迷にも底打ち感が漂いつつある。
豊商事は2億5100万円の赤字が1億5800万円に縮小。商品先物取引事業および外国為替証拠金取引(FX)事業の受取手数料が前年同期比163・1%増の16億3900万円と好調で、営業収益も同13・7%増の14億3200万円となった。
10―12月期の国内4商品取引所の総出来高は前期比14・7%増の924万2542枚と回復傾向。とくに12月の総出来高は342万8233枚と単月ベースで09年の最高を記録した。NY金がトロイオンス当たり1200ドル超の史上最高値を付けるなか、国内でも金市場の取引が活発化し、全体の出来高増に寄与した。
こうした流れに乗る形で、商品取引各社の受取手数料は前期から回復。なかでも、金関連の取引に注力していた第一商品は大きく赤字幅を縮めた。
ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録