(2010年02月17日)
国内連動型ETFを上場
東京工業品取引所の金と白金に投資する上場投資信託(ETF)が15日、大阪証券取引所で上場された。国内商品先物に直接投資するETFは初。商品市場活性化のため証券市場との連携に向けた取り組みを推進しているが、関係者からは一層の強化を望む声が相次いだ。また、世界的に市場への規制強化の動きがあるなかで、緩和の象徴ともいえる商品を上場したことは、新たな市場参加者を呼び込みそうだ。
■市場の活性化へ
東京工業品取引所の商品価格に連動するETFが誕生した。江崎格東工取社長は上場記念式典のあいさつで、「近年、コモディティーが関心を呼んでいたが、わが国においては商品(市場)と金融(市場)との連携が大きな課題となっていた」と指摘し、「こうした形で第一歩が実現したことには大変大きな意義がある」と述べた。さらに「今後も金融市場との連携を一層強め、わが国の資本市場の活性化」のために、あらゆる努力を惜しまないと決意を語った。
ETFを上場した大阪証券取引所の米田道生社長は「(これまで)ETFの拡充、多様化に努めてきた。ただ、東京証券取引所と合わせても(国内)ETF取引は年間4兆円弱。ETF先進国の米国は500兆円規模に達しており、日本市場はわずか1%弱」と現状を説明。ただ「これは、日本のETFがさらに伸びる潜在余地があることを意味している」と述べ、今後もさらなる商品ETFの拡充を図りたい意向を示した。
東工取の監督官庁である経済産業省からは瀬戸比呂志商務流通審議官があいさつを行い、「商品市場と証券市場の連携がまだまだ弱かったのではないかと考えていたが、今回のETFを通じて証券業界で日ごろ活躍されている関係者に、商品先物市場にも参加していただきたい」と訴えた。
■分かりやすい商品
大証に上場したのは東工取の金と白金に連動する2つのETF。みずほ投信投資顧問が「国内金先物価格連動型上場投信」を、野村アセットマネジメントが「NEXT FUNDS 日経・東工取白金指数連動型上場投信」を設定した。15日午後1時時点の出来高は「売買代金で金が430万円、白金が870万円」(大証)だった。
今回のETFは、国内価格に連動した円建て商品であるため、投資家にとって分かりやすいといったメリットがあり幅広い活用が期待される。とくに、年金基金などの機関投資家、または一般投資家などが、分散投資先としてコモディティーをポートフォリオに組み込む有力なツールになり得る。
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