(2010年03月04日)
JCCH、事業計画と予算案を決定
日本商品清算機構(JCCH)は2日の取締役会で、2010年度事業計画と収支予算案を承認した。事業計画では、新証拠金制度であるスパンの円滑な導入が大きなウエートを占める。予算案では当期純利益4億1700万円を見込むが、前年度からは3割の減収となる。収入不足により決済不履行積立金の積み増しも鈍いため、新しい収支構造モデルの構築を図っていく。
10年度事業計画が2日決定された。新証拠金制度であるスパン導入時期は、従来と変わらず11年1月がめど。今後10カ月間は、スパン移行への「PR活動が大変重要なテーマ」(高橋英樹JCCH社長)となる。取引所や清算参加者、取引員、外務員など、各委託者の末端に至るまで周知徹底を図る。
事業計画のなかでも「財務基盤強化計画」は遅くても夏までには策定し、自立的で強固な経営基盤確立へ動く。JCCHの収入は現在、大きく「清算手数料と受取利息」の2つ。ただ、業界の環境が悪いために手数料を引き上げることは難しく、今後は金利収入もそれほど見込めないという。
違約担保の財源となる決済不履行積立金の積み立ては、「主務省によれば12年度末に40億円」(高橋社長)が目標だった。ところが「09年度末では20億円」と目標の半分であり、違約財源の強化は懸案事項。「新しい収支構造モデルを作らなければいけない」状況に来ている。
清算参加者の資格条件も再検討する。昨年10月から、清算参加者資格を取得する際には純資産額20億円以上、資格取得後も純資産10億円以上が資格維持基準として必要になった。昨年3月に公表されたJCCH中期経営計画では、この資格基準の適用を1年をめどに再検討するとある。「見直すとしても、10億円(の維持基準)を上げる状況にはない」ため、見直さないことも含めて慎重に検討する。
10年度収支予算案では、収入が清算手数料と受取利息を合わせて10億3000万円になる。人件費および運営費にかかわる支出6億1300万円を差し引くと、税引き前の当期純利益は4億1700万円を見込む。税引き後は2億5000万円の見通し。取引枚数は、09年1―12月の月間平均590万枚をベースとして算出。「この1年間を見ると環境は良くなっておらず、むしろ悪化している面もある」ことから、手数料額は1枚当たり3円に据え置く。09年度予算の作成時には880万枚がベースであったため、10年度は3割の収入減と「大幅な予算割れ」になる。
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