(2010年03月24日)

TOCOM NEXT、商品のベンチマークへ

「TOCOM NEXT(日経・東工取商品指数市場)」のオピニオンリーダーである楽天証券経済研究所の山崎元客員研究員は記念イベント後、次のようにコメントした。

指数は、いろんなものをバランスよく合理的に組み合わせた、日本株式会社の仕入れ原価のようなもの。日本市場にとっても、円建ての総合的な商品のベンチマークがあったほうが良い。

普及のために必要なのは、取引に厚みができるかどうか。個人にとって参加しやすいものにすることがベース。指数は中身がはっきりしており、情報もきちんと公開されている。例えば、指数に連動する債券を組むことや、投資信託やETF(上場投資信託)を組成する上でも透明性があることからやりやすい。そして、物価をヘッジしたいという金融商品ができること。そういったものに十分対応できるだけの仕組みにもなっている。その場合、現物との裁定も活性化してくる。取引量が膨らめば年金基金の流入もあろう。このように、指数がベンチマークとして合理性があるとうまく伝われば将来性がある。

これまでは、個々の商品のマーケットに入ってくるとなれば、それぞれの商品の事情を知らないと取引には参加しにくかった。これ(指数)だと商品全体でマクロから見たアプローチで入ってこられる。個人投資家も、他のもの(個々の商品)よりもやりやすいだろう。限月がなくポジションを引っ張ることができるのは、決済が気にならないために個人にとっては優しい。

日本の商品市場はもっと明るくオープンになればいい。取引対象も面白い。大人が自分の意思である種の高度なゲームを戦う、そういったムードになればよいと思う。

一つだけ商品先物業界に注文をつけるのであれば、ハイリスク・ハイリターンという言葉で勧誘するのはやめるべき。本来の意味でのハイリスク・ハイリターンは、リスクはあるけれども平均的に期待できるリターンも高いということ。(こうした)フェアなゲームであることを強調すべきだ。


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