
短期的な調整入りか 下値メドは370セント
非鉄金属の代表銘柄である銅の国際価格は、ケイ線上の値動きだけで判断すると、短期的な調整局面に入る可能性がある。 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の期近(4月限)セツルメントは先週9日、ポンド402・80セントに達し年初来高値をつけた。銅の400セント台は、06年5月23日に過去最高値407・55セントを記録したとき以来、約2年ぶりのこと。商品市場をけん引している原油や金の反発に伴い、銅もこの勢いで高値更新かと思われたが、翌10日は395・40セントに反落。週末11日も397・45セントにとどまり、高値奪回は失敗した。 一方、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅現物(セツルメント)をみても過去最高値圏で足踏み状態となっている。これまでの過去最高値である06年5月12日のトン8788jを、3月6日に8881j、さらに先週9日に8892jと更新しているが週末にかけて反落、8800j前後の「価格帯」はいまだ突破できずにいる。 週末に米株式が大幅に下落しドル安も進行するなど金融市場の混乱は依然として続いている。商品市場にとっては投機資金が流入しやすい地合いといえる。しかしCOMEXで過去最高値の更新に失敗した銅は、今週中にも一気に新高値を更新しなければ、405セント前後が今後のチャート上の強力な上値抵抗線として意識されるようになるだろう。 短期的な調整局面を迎えた場合の下値のメドは、あくまでも罫線上の判断として370セント付近と考えている。ここは昨年5月、7月、10月と過去3回、上値抵抗線として機能した水準だからである。| プロフィール |
増田 正則(ますだ まさのり)株式会社産業新聞社所属 非鉄金属担当 記者 |








