(2006年07月31日)

金:ドル次第の展開へ

貴金属市場は、金が手仕舞い売りから、先限は2360円台まで下押しした。指標のNY先物市場は米利上げ打ち止め観測によるドル安や原油高に支援され、終値630ドル台に上昇。来月は3日のECB理事会、4日の米雇用統計を控え、米利上げやドルの動向に不安定な展開も予想されるため、「為替動向を見守りたい」(取引員)との向きが多い。中東地域の地政学的リスクも残り、「有事の金買い」も見込まれている。

現地27日のNY金先物市場はドル安、原油高を好感したファンド筋の買いに3日続伸。中心8月限の終値は前日比10・60ドル高の632・50ドル。取引レンジは621・60―641・00ドル。

期近は利上げ打ち止め観測を背景としたドル安や、停戦見通しが立たないことによる原油高を受けて1週間ぶりの高値まで上昇した。ただ、ドル安や原油高が一服したため、立会い後半は手仕舞い売りが優勢となり、上げ幅を削った。

金市場では3日連続の上昇を受け押し目完了の見方が台頭している。下値サポート要因として地政学的リスクを指摘する向きが多い。イスラエルとビズボラの戦闘激化、アルカイダのリーダーがイスラエルの行為を傍観しないと明言したことなどリスク要因を残している。市場筋は「レバノン情勢は早期紛争解決のメドが立たない状況で、上値を試す可能性がある」と指摘。

東京市場は海外市場高を好感して買いが先行した後、積極的な買いが続かず、手仕舞い売り主導で売り優勢の展開となり、上げ幅を縮小。先限は前日終値比19円高の2396円で寄り付き、一時2400円を回復。目先はドルの動きをにらんで不安定な値動きが予想されている。

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