(2006年08月23日)
NY原油:イラン核問題で大幅続伸
原油の国際相場が指標となるWTI原油でおよそ2カ月ぶり安値の70ドル台割れを示現したところで、イランの最高指導者からウラン濃縮活動の継続を明らかにする発言が伝えられたことで、国連による経済制裁が見越され現地21日のNY原油は大幅続伸。72ドル台を回復する反騰場面となった。ただ、このイランによる核開発問題は国連安保理を通じた当事国と米欧を柱にした国際社会との駆け引きがこれから展開され、経済制裁が直ちに具体化されるわけではないことから、この段階でこれ以上の影響をもたらすことはなさそうだ。
22日がイラン自ら核開発問題で今後のウラン濃縮に向けた対応を明らかにするとしていた期限で、その前日に同国の最高指導者からウラン濃縮活動の継続を示す発言がもたらされたことになる。
この最高指導者による発言がイラン政府の公式見解であるのか、これについては同日のイランの言動を見極める必要があろう。改めて同日にアハマディネジャト大統領によるウラン濃縮についてのコメントが明らかにされるのか、それとも正式回答を先送りする時間稼ぎに出るのか、この点は今後の情勢推移を見る以外にない。
イランの核開発問題も米対イランという構図によるものであり、今回のイスラエルによるレバノン侵攻で「ヒズボラ」が強く抵抗できたのもイランによる後押しがあったからだという。
これに米が反発しているのは容易に想像がつくことだが、実際に経済制裁という方向に進むにしても、この局面に至る過程では複雑な問題が起きるともされ、またこれには日柄も必要とみられている。
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