(2006年08月29日)
金:イラン核問題が焦点
貴金属市場は、金が海外市場高も戻り売りに上値を抑制され、先限は2300円台後半で頭重く展開した。NY先物市場は原油高を背景に終値で630ドル台に上昇。国連安保理による対イラン制裁決議案の回答期限を31日に控え、イランはウラン濃縮活動の停止提案を拒否しているため、地政学的リスクの高まりが懸念されている。先行き不透明感が強く、市場は内外ともに模様眺め気分を広げている。ドル、原油の動向が焦点となっている。
現地25日のNY金先物市場は原油高を好感したファンド筋の買いに4日ぶりに反発。中心12月限の終値は前日比2・30ドル高の630・80ドル。取引レンジは626・80―633・50ドル。
期近はバーナンキFRB議長の講演を前に買いが先行したが、同講演が主要テーマの世界的な経済統合に関する内容にとどまったため、米金融政策の方向性を期待していた向きから手仕舞い売りが膨らんだ。その後、カリブ海で発達している低気圧を材料に原油が上昇したため、金もつれ高となった。
金は引けにかけて伸び悩み、若干値を戻すなど、全般に方向感に欠ける展開となった。
東京市場は海外高と円安を受け買いが先行。先限は前週末比2円高の2367円で寄り付いた後、戻り売りに上げ幅を削った。
国連安保理はイランに対し、ウラン濃縮活動の停止を求めているが、同国は拒否しており、31日の期限を控え、緊張を高める可能性が指摘されている。
市場では先行き不透明感が強く、模様眺め気分を広げている。
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