(2006年08月31日)

NY原油:2カ月ぶり70ドル割り込む

現地29日のNY原油がおよそ2カ月ぶりに70ドルを終値で割り込み、当面のハリケーン懸念が薄れたのを物語った。イランの核開発問題がウラン濃縮活動の停止期限を迎え、米英両国の出方次第では経済制裁が表面化しかねいなど依然地政学リスクを残した相場であるのは確かだが、「ハリケーン」についてはこれを強材料視する傾向が強かったことで、こうした市場人気の裏目が露呈されたことになる。米石油の週間在庫統計が目先の関心事に。

今シーズン初のハリケーンになった「アーネスト」は結局、勢力を弱め熱帯性低気圧となってメキシコ湾岸には向かわずに、この材料は織り込み済みとなった。大西洋上で熱帯性低気圧からハリケーンに発達する過程では、石油精製施設が集中するメキシコ湾岸に向かう可能性も取りざたされて、直近高値は73ドル台まで記録された。

しかし、周知のように勢力が弱いままその進路も変わり石油精製施設に影響を与える懸念はなくなったとあって、NY原油は現地29日には69・30ドルの安値までつけた。

中心限月の終値でこのように70ドルを割り込むのはおよそ2カ月ぶりのことで、8月の最高値からの下落幅はまもなく10ドルに達することになる。

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