(2006年09月29日)

NY原油:減産観測強まり大幅高

NY原油が現地27日に約2ドル高と大幅上昇した。同日の取引時間中に発表された米石油の週間在庫統計は原油、石油製品ともに増加したが、これでかえってOPECによる減産協議の条件が整ったとして、買いが広がった。閣僚レベルによる非公式協議が行われた様子だが、最近の60ドルを巡る下値調べで目先的な反転が近い感触が得られていたことから、自律反騰が加わり大幅上昇したとみられる。貴金属を含めて国際商品が揃って反転したことになる。

この伏線は今週に入り随所でみられた。NY原油は市場での経験則から最高値からの下落幅が20%を超えると、これは通常変動を超えるものであるだけに、このケースでは反転上昇に向かうのと背中合わせであった。

今回は天然ガス相場でこの思惑が外れ、巨額の損失を出した一部ヘッジファンド関連の玉整理が下落幅を大きなものにさせ、通常変動を超える下落相場になったとみられる。それも一巡したところで60ドル前後という約6カ月ぶりの安値にまで下落したことで、OPECの言動が改めて注視される局面に置かれていたことになる。そのOPECは27日に閣僚レベルによる非公式協議を行ったもようで、今月11日の総会時点で既にベネズエラなどは減産協議の必要性を唱えていたことから、その後のNY原油の下落ぶりからすれば、予期されたことといえよう。

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