(2006年10月25日)

金:方向性定まりづらい

貴金属市場は、金が海外相場安を嫌気して続落、先限は2200円台で軟調に展開。指標のNY先物市場はドル高、原油安を嫌気して終値ベースで580ドル台前半に軟化。石油輸出国機構(OPEC)は19日のドーハの緊急会合で日量120万バレルの減産を合意したが、減産実施について懐疑的な見方が強く、原油相場の圧迫要因となっている。原油安に加え、インドの需要減少観測がマイナス要因。「当面は原油相場の不安定な展開により、金も方向性の定まらない値動きが予想される」(取引員)との見方が多い。

現地23日のNY金先物市場は原油安、ドル高を嫌気したファンド筋の売りに続落。中心12月限の終値は前日比13・50ドル安の582・90ドル。取引レンジは582・50―596・40ドル。

期近は原油相場の下落や米経済成長の鈍化などを背景に、先行きのインフレリスクが後退しているとの見方が広がり、13日以来の安値圏に下落した。

NY原油は石油輸出国機構(OPEC)による減産合意の履行に懐疑的な見方が広がり、続落。米国産標準油種WTIの期近終値は前日比0・25ドル安の1バレル=58・81ドル。

ブッシュ米大統領は23日、テレビインタビューで、OPECによる11月からの120万バレル減産決定を暗に批判する発言をしており、それにより減産履行への懐疑的な見方を一段と強めた。

東京市場は海外相場安を嫌気して売りが先行。先限は前日終値比29円安の2256円で寄り付いた後、同値付近のマイナスサイドで展開。市場は弱気ムードが支配的。市場筋は「先限は安値2200円台前半と18日の安値(2267円)を下回ったため、13日の高値(2244円)までの窓埋めを再び試す可能性が出てきた」と指摘している。

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