(2006年10月31日)

NY原油:60ドル割れで押し目買い

石油価格の国際指標となるNY原油に底入れ感が生じ、今後も米石油在庫の減少傾向が続くことになれば、徐々に水準を切り上げる公算が大きくなった。20日の限月落ち当日に56ドル台の新安値を付けた後の地合いが強く、前週にはガソリンなど米石油製品在庫が予想に反して減少したことで急騰し週末には一度、米経済指標の悪化で60ドル台を割り込んだものの、直ちに反発した。ファンドがロングの再構築に動くかどうか、である。

20日の11月限最終取引日は60ドル台の高値を付けた後に残された短期投機筋のロングの手仕舞いに急落し、56・86ドルで限月落ち。これは新安値に当たることから、その後に中心限月になった12月限が一時サヤ滑りのように反落し市場人気も弱くなったが、下値が深くなることはなかった。最近のNY原油は限月間にサヤがあるというコンタンゴの先高傾向が顕著で、この12月限は冬期の暖房油需要期という支援要因が働き、とりわけ上ザヤ傾向が強いものであった。

時期的には冬期の暖房油需要期を迎えていることから、これで米国の石油製品在庫の中でも暖房用油が今週も減少するなどのことになれば、この点が手掛かりにされる公算がある。

そこで注目されるのがファンドによる売買で、そのネットショートは一過性で終わり、近くまたネットロングにしてその後の支援材料次第ではこれを積み上げる可能性もあることから、こうした予測に沿えば反騰相場に移行するコースが有力になる。

市場で懸念されているのは米国の原油および石油製品在庫が高い水準にあると、米景気に減速懸念が生じていること、そしてファンドが11月にはあまり売買をしないことである。米石油在庫の問題はこうした現実があるからこそOPECが近く減産に着手するとみたい。

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