(2006年12月25日)
NY原油:限月移行後はレンジ相場
石油価格の国際指標となるNY原油は、取引の中心限月が現在の2007年2月限に移行した後もこのところのレンジ相場が続き、この上値がバレル当たり64ドル前後に抑制されている。この間、石油輸出国機構(OPEC)による追加減産決定、ナイジェリアでの武装勢力による石油施設への攻撃などの強材料が台頭し、レンジ相場であっても上値を試す場面があった。目先、クリスマス休暇をはさんで積極売買は見送られそうだ。
暖冬傾向で弱人気に
中心限月が移行した直後に一度、64ドル前後の高値を試した。これは前週の米石油の週間在庫統計で、原油が大幅に減少したものの、この原因が米メキシコ湾での濃霧によるタンカーの運行障害にあったことから、この反動が近く原油在庫増となって表面化する、と危惧されている。それにこのところの弱材料として作用している米北東部の暖冬傾向が、来年1月も続くとの気象予報が明らかにされていることで、こうした中で米石油の週間在庫統計で前週のように暖房油が増加すると、現実問題としての暖冬傾向と相乗効果を発揮することになる。
こうしてNY原油の上値が64ドル前後で抑えられる一方、この下値も60ドルは大きなフシになるとの観測が有力で、米景気の減速などの弱材料で反落することになっても、大台割れからの下値は浅いとみられている。
ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録