(2006年12月28日)

NY原油:休場明けは上下波乱に

休場明け現地26日のNY原油は、時間外取引でイランの核開発を巡る地政学的リスクの再燃でバレル当たり63ドル台の高値をつけた後に急落、一時は60・50ドルの安値と日中の変動幅が2ドルを超えた。アジアの取引時間帯に上昇したのは東京市場におけるファンドの買いとの関係を指摘する向きもある。イランの核開発を巡るリスク以上に米北東部の暖冬傾向が上値抑えの要因として意識されたとみられる。国内は中東原油がストップ安。

イランの核開発を巡る国連安保理の制裁決議に対しては、当のイランから早くも強硬なメッセージが国際社会に向けて発せられ、この国連制裁決議には従わない姿勢が打ち出されている。この決議では同国に対してウラン濃縮活動の停止を改めて要請、この猶予期限として2カ月を定めた。

石油の国際市場との関係では、イランが「石油」を核開発問題で欧米などの国際社会と交渉を行う上での武器としてこの禁輸などの対抗措置をとる事態が危惧されることになる。

クリスマス休場明け現地26日のNY原油は、通常取引前の時間外取引で上昇、アジア時間帯でこのように上昇するケースでは東京市場におけるファンドの買いと連動することが多い。東京市場が26日にガソリン、灯油で期先の上昇幅が1000円を超えるなど大幅高となったのは、ファンド系機関店が灯油中心にまとまった買いを入れたのに刺激されたものである。年末とあってファンド以外に積極的に仕掛ける手筋がなく、そうした中での大幅高であったため、今度はNY原油急落には抵抗弱く追随したことになる。

NY原油はこの後、新たに発生したナイジェリアでのパイプラインの爆発が同国からの原油供給に影響を与えるのかどうか、米北東部の暖冬傾向が今週の石油の週間在庫統計にどのような影響をもたらすのか、60ドルを下値とした展開に変わりはないとみられるが。

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