(2007年01月25日)
NY原油:戦略備蓄増強で2ドル超上昇
原油の国際相場は指標となるNY市場でバレル当たり50ドルを割り込んだところが、相場の転換機であった。米ブッシュ大統領が現地23日夜の一般教書演説で戦略石油備蓄の増強を打ち出すのを前に、エネルギー省が中断していた在庫の積み増しを再開すると発表したことが格好の買い材料になった。米北東部の寒波が続いているのも上昇を後押し、同日の上昇幅は2ドルを超えた。
NY原油は前日が2月限の最終取引日で最後まで残されたヘッジファンドのロングが手仕舞いされて急落したことから、それだけ反発が大きなものになった。18日の取引で瞬間50ドルを割り込んだことで年初からの下落相場は10ドルを超え、この中で取組高が増加していたことから、この間の下落局面を通じかなり売り込まれたことが分かる。それだけに、米北東部に寒波が到来したことに続く今回の戦略石油備蓄の増強はインパクトが強いものになった。
今回の米政府による戦略石油備蓄の増強も、原油価格が大幅に下落したことがこの伏線になったものだ。
NY原油はこれで前週の安値からはおよそ10%の上昇で、55ドルという値ごろは市場のベア陣営が最初の戻り売りを仕掛けるところに当たる。それでも経験則ではこうした安値からの10%高は底入れ暗示であり、今週の米石油の週間在庫統計などでまた急落することになっても、今度は下値が測れることになる。
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