(2007年02月21日)
ガソリン:需要期控えた前哨戦に―3月限納会
石油製品のガソリンは、今月は23日が東工取の3月限納会だが、市場で注目されているのは春の行楽需要期との関連から元売りなどの当業者がどのような受け腰で臨むのか、そして次限月との価格差がどの程度縮小されるのかである。春のガソリン需要期との関連で直接的な位置関係にあるのは4月限であることから、これにはまだ1カ月あるが、その前哨戦として3月限納会の動向が注視されているものだ。
先月の2月限納会は東京の受け渡し値がキロリットル当たり4万6000円前後で、この需要背景との関連では冬場の不需要期とあって元売りら当業者の現引き意欲は弱く、最終取引で急落した経緯がある。
中心限月がガソリン需要期入口の3月限に移った後は、懸念された急落納会後のサヤ滑り(安納会した前限月価格に向かい下落すること)が起こることもなく、キロリットル当たり5万円台で安定的に推移した。
最近の値ごろだけを見ても、前月の受け渡し値よりも5000円相当高く、この点は春の需要期に向かっていることの表われとみられる。
東京のガソリン3月限がこのまま納会するにしても、前月よりは5000円相当の上値になるし、この後の4月限はさらに5000円の上ザヤであることから、期近のこのような経緯は春の需要期に向かうガソリンの特徴のひとつといえよう。
これには原油相場の下値が米景気の底堅さや産油国を巡る地政学的リスクで支えられていることも大きく、国内ガソリンの春高指向はこの面からも想定できる、といえよう。
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