(2007年02月21日)

金:NY、方向性を探る展開

現地19日のNY金は大統領の日で休場だが、ロンドン現物市場は午後値決めベースで前週末比5・65ドル高のトロイオンス当たり670・75ドル。ドル安傾向やインドで列車爆破テロが発生し地政学的リスクを強めた。東京市場は20―21日の日銀金融政策決定会合を控え様子見気分が支配的。指標のNY金は決め手材料難から方向性を探る展開となっており、21日の1月米消費者物価指数や同景気先行指数などがカギとみられている。

NY金はドル先安観、原油相場の回復、中東地域の政情不安などを背景に670ドル台の高値圏で強基調。米景気減速感の広がりでドルが圧迫されている。1月の米住宅着工件数は前月比14・3%減の年率140万8000戸と市場予想(同160万戸)を下回り、97年8月以来の低水準。

原油は一時バレル当たり50ドルを割り込んだ後、大消費地である米北東部の寒波の影響やナイジェリアの政情不安などにより60ドル際に回復。中東地域ではイラクでのテロ多発、イラン核開発問題など地政学的リスクを高め、金相場の押し上げ要因となっている。

金の需要も堅調。調査機関GFMS社(本部=ロンドン)によると、昨年の需要は宝飾、投資向けの減少を鉱山会社のヘッジ買い戻し、工業向けの増加で補った。NY金は675ドルを抵抗線に上昇一服感が強い。市場では「680ドルを超えるには新規の手掛かり材料が必要」とみられている。中期的には700ドル台乗せが見込まれているものの、テクニカル面で買われ過ぎ感が強い。市場筋は「いったん調整局面を迎える可能性がある」と指摘。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する