(2007年03月19日)
NY原油:市場環境は弱気傾斜
NY原油は現地15日に終値でバレル当たり57・55ドルと2月1日以来の安値を付けるなど60ドルを中心にしたレンジ相場が下放れる動きをみせた。石油輸出国機構(OPEC)による生産枠据え置き(別掲)や今度は米景気の減速懸念に端を発した世界的な株式市場の動揺など環境的には弱気に傾きやすく、20日の限月落ちが接近しているのも買いを控えさせたとみられる。国際商品相場は非鉄金属の独歩高だけが目を引く。
OPECが生産枠を据え置いたのは、原油相場が指標となるNY市場のWTIで1月中旬の安値からは値幅で12ドル相当上昇した後の下落局面であることと最近の世界的な株式市場の動揺で米国などに景気減速の懸念が生じたことが配慮されたとみられる。
これらOPEC加盟国は1月中旬にWTI原油で50ドル前後の安値を付けた時でさえ生産枠を変更することを見送ったのであるから、今回の対応は当然といえそうだ。この材料を交えてNY原油の市場環境は弱気に傾いている。この日は堅調な需要に支えられて上昇傾向にあったガソリン相場が急落しており、これが原油にも波及し相場を押し下げた。
今週はNY原油が限月落ちを迎える。
NY原油は経験的に限月落ちの際は、ファンドとみられるところのロングの手仕舞いが先行して下落することが多く、基調が弱い場合はさらにこの懸念が強まる。
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