(2007年03月20日)

NY原油:一時は56ドル台の安値

NY原油は現地16日には弱材料が重なり一時バレル当たり56・25ドルの安値を付けた。終値で反発して57ドル台を回復したが、20日の限月交代を控えて地合いが不安定化しているのは拒めず、強・弱決め手材料を欠く中でもやや弱気に傾斜している市場環境から、国内市場も朝方は売り先行となった。週末にやはり納会を控えた石油製品4月限(東工取)はとりわけガソリンが大手商社筋の出方次第となっている。

世界的な株式市場の下落は前週で一巡した感もあるが、米住宅市場を巡る景気減速懸念が払底するにはそれなりの時間が必要とされ、商品相場でも引き続き弱材料になっている。

そうした中で石油輸出国機構(OPEC)は今回の総会でも生産枠を据え置いたが、原油相場は一時は指標となるWTIで62ドル台の戻り高値まで付けたのであるから、このようなOPECの対応は当然と受けとられている。前週末のNY市場が一時56ドル台前半の安値まで付けた。

材料的に強気のものを挙げれば、これは米石油製品の在庫が減少を続けていることがあり、時期的に暖房油からガソリンに需要の中心が移り変わるところで今後のガソリン需要の増加観測が強まることがある。

これが米住宅ローンの焦げ付け懸念に端を発した景気の減速懸念で水を差されないかとの問題はあるが、この米石油製品の在庫減少には強材料としての評価ができる。

目先、NY原油は20日の限月交代で、例月このような局面では不安定な相場展開となることが多い。

今回はとりわけ前述のような株価の下落懸念があり、市場環境では石油製品在庫の減少見通し以外の強材料を欠くこともあることから、そうした懸念が募るといえよう。

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