(2007年03月29日)

NY金:期近660ドル台の攻防へ

金は、海外相場安を嫌気して売り優勢。現地27日のNY金期近はバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を翌日に控える中、ファンド筋の手仕舞い売りにトロイオンス当たり660ドル台で頭重く展開。ただ、イラン核開発を巡る中東情勢の緊張や米景気減速懸念などに支援され、「金は強基調を維持する」(取引員)との見方が支配的。「目先は米経済指標をにらんだドルや原油の動きがカギ」(同)とみられている。

現地27日のNY金先物市場は支援材料難を嫌気したファンド筋の手仕舞い売りや利益確定売りなどに反落。中心4月限の終値は前日比1・40ドル安の662・50ドル。取引レンジは661・70―666・00ドル。

期近はユーロに対するドル安や核開発を巡る英国とイランの緊張などを受けた買いに時間外取引で上昇した後、立会いは支援材料難から買い過剰感が台頭。ファンド筋の利益確定売りにマイナス圏に沈んだ。バーナンキ議長の議会証言を翌日に控え、模様眺め気分が強かった。

原油はイラン情勢に対する懸念の後退を受けてほぼ横ばい。標準油種WTIの期近終値は前日比0・02ドル安のバレル当たり62・93ドル。イランが英軍兵士を拘束、地政学的リスクを高めた後、事件は平和的に解決されるとの見方を強めた。

金は前日の上昇に対する調整安の形となったが、イラン核開発問題や米景気の減速懸念を背景としたドルの先安観測などに支援され、660ドル台を維持するなど下げ幅は限定的。ただ、住宅市場の不振が強まるようだと、米株価が下落、金の上値を圧迫する可能性も指摘されている。

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