(2007年04月16日)
国内ガソリン:当業者の思惑が交錯
国内ガソリンは2週間後のゴールデンウィークを見据えたかのように、前週は各限月で一代(取引期間中)の高値更新を重ねるなど上昇相場も佳境を迎えた。元売りはこの期間がガソリン販売の書き入れ時で、先物市場でも仕切り価格の引き上げを意識した動きをみせる。「一部外資系を除くほとんどの元売りが先物市場に参入している」(事情通)といわれ、今週からは元売り、大手商社ら当業者の思惑が錯綜しそうだ。
今春のガソリンの現物商戦を前にして、元売りはそれまで本年の暖冬に伴う灯油の対応に腐心していた経緯があり、これにより本年は立ち上がりが遅れたようだ。
暖冬による灯油販売量の大幅な落ち込みによる在庫増加や市況低迷を立て直すべく代替の効くジェット燃料への振り替えを戦略的に行い、このアジア向け輸出で灯油の在庫減を図り暖冬による市況の軟化に歯止めをかけることができた。
このため、今春のガソリンの現物商戦は例年より立ち上がりが遅れ、例年なら3月初めから減産に取り組むべきところが前述のような灯油の市況改善に追われて半月程度、減産開始が遅れたとされる。
それでも元売りによるガソリンの減産が遅ればせながら実行され、現物の業者間転売市場における買い上げも行われたことで、3月から仕切り価格を引き上げることができた。
ガソリンの店頭価格の長期下落傾向に歯止めがかかったのも、このような元売りの仕切り価格の引き上げが末端に浸透し始めたことの表われとみられる。
前週には先物市場でも元売りの市況対策とみられる動きが期近でみられ、相場が押し上げられた形跡がある。
今週はゴールデンウィークまで2週間、現物商戦も本番を迎えることで元売りらの思惑が錯綜してガソリンは25日の5月限納会まで当業者による期近を舞台にした攻防戦が繰り広げられる。
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