(2007年04月19日)

国際商品:非鉄金属主導で強基調

2月末の世界連鎖株安で一度は急落した国際商品だが、非鉄金属の銅を中心にその立ち直りも早く、このような商品相場高の構図は今後も続く公算が大きい。原油こそイランを巡る地政学的リスクの後退から指標となるNY市場でバレル当たり60ドル台前半の推移だが、銅は現地17日のLMEでトン当たり8000ドルの大台に乗せるなど上昇基調。NY金はトロイオンス当たり700ドルを前に足踏みだが、先高観が強いことは変わらない。

世界連鎖株安に商品相場では、貴金属の金が最も敏感に反応するなど分散投資の対象にされて、多様な投機資金が流入している最近の市場の特徴を際立たせた。その点、非鉄金属、原油は株安の影響をほとんど受けず、基本というべき需給事情が良好であることを実証した。

これにより素材産業の景気動向を反映する銅などの非鉄金属が昨年来の強基調を持続していることが明らかになるが、見方を変えるなら非鉄金属などの国際商品市況が「強気市場」にあるなかでは株価の急落も一過性であることを示す。現実に世界の主要株式市場は日柄にして1カ月半で連鎖的な急落前の水準を回復しており、NYダウは米景気の底堅さが好感されて現地17日にはダウ平均で過去最高値に迫っている。

この株価動向に最近は非常に高い相関性を示しているのが金相場で、NY市場でも株価の戻りに歩調を合わせて700ドルを目前にするところまで反騰している。

原油は世界の景気動向とはやや距離を置くのが特徴的で、むしろ中東産油国を巡る地政学的リスクに敏感に反応しており、3月下旬にはイランと米英との政治的な緊張が高まったことで68ドル台に急上昇した。

このように原油、金、銅と3大商品が依然強基調を持続、このような流れは昨年の春から夏と酷似するものがある。

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