(2007年04月26日)
東京ガソリン:5月商戦見据え現引き―5月限納会
東工取石油製品の5月限納会はガソリンがキロリットル当たり6万4660円と急騰した。当日は指標となるNY原油が急落して入電したが、ガソリンはゴールデンウィーク目前でこの時期の現物商戦に賭ける元売りが市況テコ入れに出て、現引きしたとみられる。受け渡し値は前月よりも約1万円高で、この間の原油高を考慮しても、これは5月の仕切り価格を引き上げたい元売りの意向が働いたのにほかならず、ガソリン特有の現象といえよう。
この日のガソリン納会事情について関係筋から得た情報を総合すると、取引の最終場面でS社などの元売りが新規買いを入れ、上値誘導を図ったのは間違いなさそうだ。
来週から始まるゴールデンウィークでの現物商戦を前に、5月の仕切り価格を予定通りリットル5円引き上げるには、先物市場を上値誘導して現物の業者間転売相場の追随を誘うのが有効であることが分かっていることが背景にある。
このあたりはほとんどの元売りが先物市場に参入し、この活用方法を習得した元売りらの「学習効果」というべきもので、最近のように思うような仕切り価格の引き上げができないところでは、この環境づくりを改めて行う必要があるようだ。
今春は全国的に不順な天候の日が多く、晴天が少なく降雨も多目とあって、この天候が来週以降も続くようだと、ガソリンの現物商戦は不発に終わりかねない。東工取ガソリン5月限の受け渡し値は次限月と同ザヤ化したが、期先との逆ザヤは今後も続きそうだ。
ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録