(2007年05月21日)
NY原油:ガソリン高で2ドル超上昇
現地17日の国際商品市場で、貴金属の金や非鉄金属の銅が急落するなか、原油は指標となるNY市場でガソリン急伸に突き上げられる形で2ドル超上昇して終値でもバレル当たり65ドルに迫った。米ガソリン在庫は2週連続で増加したものの、それまで長期にわたり減少していたことで水準的には低く、製油所の稼働率回復が容易には進まないところでは生産トラブルに敏感に反応する。ブレント原油は70ドル台に。
現地17日のNY原油は、米製油所の相次ぐトラブルが支援材料。米マーフィー・オイルは、ルイジアナ州メローの処理能力日量12万バレルの製油所で故障が発生し、パイプラインも閉鎖された発表。これを受け、26日のメモリアルデーから始まるドライブシーズン前に、ガソリン需給ひっ迫懸念から買いが膨らんだ。
マーフィー・オイルのトラブルは同日中には解決見通しであるものの、製油所でのトラブルが続いている。BP社は、テキサス州テキサスシティーにある日量46万バレルの製油所を、11日間の保守作業のため閉鎖すると発表。
また、コノコフィリップス社は、テキサス州ボーガーにある日量14・6万バレルの製油所を、修理のため18日から6月23日まで稼働を停止したと報じた。
これらの一連のトラブルなどから、ガソリン相場は急騰した。終値は、前日比9・96セント(4・3%)高のガロン当たり2・4366ドルで取引を終え、一時10セント以上を付ける場面もみられた。これは、4月30日以来の高値となる。
NY原油はこのガソリン相場に追随し、終値は前日比2・31ドル高のバレル当たり64・86ドルを付けた。一方、北海ブレント原油も70・27ドルと70ドル台を超えた。
ドライブシーズンを目前に控えガソリン需給ひっ迫懸念が強い中、製油所の稼働率が鈍い。16日の米エネルギー情報局(EIA)発表によると、11日現在の稼働率は89・5%であった。これは、2005年同期の94・0%を大きく下回っている。
石油輸出国機構(OPEC)のアルバドリ事務局長は、現在の米製油所の稼働率と原油価格について次のように述べた。「米製油所が技術問題を克服し、稼働率が95・0%近辺まで上昇すれば、原油価格は下落する」(同)。
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