(2007年05月23日)
NY原油:66ドル台と3週間ぶり高値
現地21日のNY原油は今夏のガソリンシーズンに供給懸念が強く、限月交代を控えた局面でも買いが先行してバレル当たり66ドル台前半と3週間ぶりの高値をつけた。経験則的にもこの6、7月限が中心限月の頃はガソリン相場が原油押し上げの主要因になりやすく、今回がこのパターンといえよう。一方のブレント原油とは下ザヤにあっても、NY原油はコンタンゴ(順ザヤ)であることから、限月交代によりレンジが切り上がる。
NY原油は現地21日、26日のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)から始まるドライブシーズンを前に市場は需給ひっ迫懸念を材料視し、前週末比1・33ドル高のバレル当たり66・27ドルと、通常取引中の終値としてはおよそ3週間ぶりの高水準とした。今週は、このメモリアルデーを控えた6月限の納会や、米週間在庫統計などが焦点となりそうだ。
現地23日発表の米石油在庫統計では、ガソリン在庫は3週間連続の増加予想となっている。事前予想では、ガソリン在庫が、前週比140万バレル増。留出油在庫は、同130万バレル増。原油在庫が、同3万バレル増となっている。また、製油所の稼働率は同0・5%上昇の90・0%とみられている。
メモリアルデーが始まる3連休を前にガソリン供給不安が強まると、原油価格の急騰もあり得る。この日のNYガソリンは続落したものの、引けにかけて買い戻されるなど底堅い。最近の急伸から、テクニカルの売りが入ったとみられる。
現在の米ガソリン需給を満たすには、週当たりおよそ200万バレル以上のガソリン在庫を増やす必要があるとされる。しかし、メモリアルデーを控え製油所のメンテナンスが終えつつあり稼働率も回復してきている中で、最近は製油所のトラブルが相次いでおり、稼働率回復が鈍化している。
NY原油は、現地22日に期近6月限の納会を迎える。ここ最近は納会日前になると期近限月が下落する場面もみられたが、21日はポジション調整の売りが一巡した後は上昇に転じた。アフリカ最大の産油国であるナイジェリアでは、反政府勢力による石油関連施設への襲撃が頻発しており、同国からの供給懸念が相場を下支えしているようだ。
夏場に向けての上昇トレンドは変わらないとみられる。引き続き、ガソリン在庫と製油所の稼働率が強材料であろう。また、21日のブレント原油は70・49ドルと70ドル台付近で推移していることもNY原油は材料視しており、引き続き相場は強基調とされる。
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