(2007年08月14日)

原油:OPECに増産求める

 国際エネルギー機関(IEA)が10日に発表した原油市場に関する月例報告では、世界の原油需要は2008年には07年を上回るペースで増加するとの予測が明らかになった。IEAによる08年の原油需要は平均で日量220万バレル増加する8820万バレルというもので、この07年の増加見込み量は同150万バレルというものだった。

 このような08年の原油需要の伸張予測を受けて、IEAは石油輸出国機構(OPEC)に対して、9月11日の定例総会で生産枠を引き上げるよう求めており、日米欧の石油消費国の立場も同様であることから、OPECの対応には世界の石油市場の視線が向く。

 OPECがこれまでに明らかにした見解では、今月1日に指標となるNY原油市場で付いたバレル当たり78ドル台の高値を含めて、最近の原油高はファンダメンタルズとは無縁でしたがって生産枠を引き上げる必要はないというものであった。

 そのひとつが前述のようなIEAによる08年の原油需要の伸張予測に伴うOPECへの増産勧告であり、先の米エネルギー長官発言である。

 これらのことから、9月11日にOPECが開く定例総会では、原則論にはとらわれない政治的な判断での増産検討も必要になっている。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する