(2006年07月19日)

[道しるべ] ムンバイでFIA会議、気掛かりなテロの余波

インド西部の一大商業都市ムンバイで起きた鉄道爆破テロ事件を受け、金は資金逃避先として買いが膨らみ600ドル台後半へと上昇している。このテロはラッシュアワーの通勤列車や鉄道駅7カ所で爆弾が破裂、数百人もの死傷者が出た。

イランの核開発問題のほか北朝鮮のミサイル発射、このようなインドのテロ事件と、続々と地政学リスクが発生、これらを受けた金や原油の動きがますます注目されるが、同テロを通して気になったことがある。それは、FIAアジアがちょうど3カ月後に当たる10月17―19日にムンバイで第2回目の年次総会であるデリバティブ会議を開催することだ。

前回は昨年8月に中国北京で開催され、アジア地域だけでなく米国などからも先物関係団体が参加し成功裡に終わった。今回も順調にいけば有意義な会議になることが予想されるだけに、今回の同地域でのテロ発生は気掛かりだ。

ミッチ・フルシャーFIAジャパン理事長=写真=は、記者とのインタビューでインドとその金融の中心地であるムンバイの重要性を指摘している。インドが今後経済的に成長していくことが見込まれるだけに、FIAアジアが中国北京に次ぐ開催地としてムンバイを選んだのも頷けるところ。

ただ、ムンバイとカシミールでは過去にも、国際テロ組織アルカイダとつながりを持つとされるカシミールの分離独立派組織がテロを度々起こしている。さらに、13年前にムンバイで証券取引所などが爆破されるという事件が起きたことも記憶にまだ新しい。

同会議開催までの3カ月という期間はあっという間に過ぎるであろうが、テロの尾を引くことなく同会議が無事開催され成功裡に終了することを切に願う。

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