(2006年09月28日)

[業界往来] コメ再申請にはプラス?

26日発足した安部内閣で農水相に就任した松岡利勝氏は、農水省から政界入りして自民党では農林部会長を務めるなど有力な農林族議員のひとりである。東京穀物商品取引所の森實孝郎理事長は農水省大臣官房企画室長の時代に新しく農水相に就任した松岡氏の上司として一緒に仕事をした間柄で、現在でも深い交流があるという。

その東穀取にはコメの上場再申請という大きな問題があり、今度の組閣に伴う新農水相人事には大きな関心があったと思われる。松岡氏は経歴からすると、バリバリの農林族で当然、生産者団体の強い支援を受けているとみられるが、東穀取によれば、森實理事長が一緒に仕事をした農水省時代の印象から、物事には現実的にまた、弾力的に対応できる人物、であるという。安部首相自身、小泉内閣が指向した構造改革路線を受け継ぎ、「再チャレンジ」を政権運営のキャッチフレーズに掲げていることから、東穀取が取り組むコメの上場再申請は案外「時流」の追い風が得られるかもしれない。

その東穀取は来月から特別顧問として渡辺好明氏を迎え入れる。渡辺氏は68年4月に農林省入省後、大臣官房企画室長、林野庁林政部長、農水省構造改善局長、水産庁長官、農林水産事務次官まで務めている。

大物特別顧問の来春理事長就任が予定されるところで、東穀取によるコメの上場問題は自民党内で有力な農林族議員の大臣就任により来年、新たな攻防戦が熱く繰り広げられる。

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