(2006年11月06日)

[米穀倉地帯を行く(2)] アイオワ州の収穫作業<下> シカゴ相場上昇を予測

収穫現場を訪れた時点でシカゴ・コーンは2ドル台半ば、大豆も5ドル台半ばあたりを行き来し、まだ低迷を余儀なくされていた。

ただ、エタノール工場も経営しているロイ・バードール氏は「(大豆・コーンを)シカゴ市場でヘッジしない。相場は上昇するとみているからだ」と強気の意見をはっきり述べていた。また、同氏は「大豆を5ドル台で売るなど考えられない」とも語った。同氏の予想通り、シカゴ・コーンは大幅に上昇、3ドルを突破。また、大豆も6ドル超えを実現している。

今回は大豆の収穫現場を視察したが、機会があれば、コーンの収穫作業も視察したいものだ。

他の農場による収穫作業も移動する車窓から見たが、大豆収穫は大方終了してあとはコーンを収穫するだけ、といったフィールドも見られた。

なお、アイオワ州の収穫現場を訪問した頃は、日本の米牛肉の輸入が再開されてそれほど月日が経過していない時期だった。バレット・ファームズのトーマス・バレット氏は、同氏の農場の収穫現場視察時に、刈り取った大豆を近郊の穀物倉庫へ運ぶ車中で運転しながら「日本の米国産牛肉の消費は順調か」と尋ねた。

記者は「順調だ。日本には、米牛肉を原料にした大手レストラン・チェーンもあるし、これから米牛肉の消費は増えるのではないか」と答えた。同氏は非常に満足げな表情を浮かべた。

彼らは、牛肉として加工される飼育牛などの飼料としての穀物を長年にわたり生産・収穫している。長期にわたって米国にとって非常に大切な顧客としての日本が米牛肉の禁輸措置を解除した後だけに、日本国内の消費動向に対する関心度は相当高かったのだろうと推察した。

また、アイオワ・デパートメント・オブ・エコノミック・デベロップメント(IOWA DEPARTMENT OF ECONOMIC DEVELOPMENT)のインターナショナル・マーケティング・マネージャー、ディック・ビガーズ氏からも同様の質問を受けた。

なお、収穫現場の取材に際しては、ビガーズ氏の案内(10月3日)のほか、アイオワ大豆協会のマーケティング・マネージャー、ローラ・ズィースキー氏の協力(同2日)を得た。

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