(2006年11月13日)
[業界往来] 業界情勢には厳しい見方―豊商事・多々良会長
東京は前週、11月とは思えない暖かさの好天が続いた。そんな日の午後、新川にある社を出て東穀取や商品取引員が居並ぶ蛎殻町に足を向けて歩くと、豊商事の多々良義成会長=写真=が白いYシャツ姿でさっそうと歩いているのが目にとまった。
昼休みタイムであったのと、足元はスニーカーであることからして、ウォーキングの途中であるのはひと目で分かった。
声をかけて尋ねると「腰痛を直すには歩くのが一番」とのこと、豊商事のある蛎殻町から「永代通りに出て隅田川にかかる永代橋を渡り、江東区に入ってから引き返して社に戻る」コースというから、かなり本格的である。
アポなしで重鎮に話が聞ける好機であるので、ぶら下がりの同行取材を願い出ると快く応じてくれた。
業界情勢を尋ねると「不招請勧誘の禁止だけは何としても避けなければならない。業界がその体を失ってしまう」とした。続いて取引所の売買システムの統一問題について「3つの取引所のシステムがみなバラバラというのはいかにも不合理」と不満を隠さない。
海外ではシステムを制するものは世界を制するとたとえられているので、これは取引所自身の問題でもある。さらにこのところ野村證券に大和証券グループとビッグネームが参入希望を明らかにしていることについては「お客様のニーズに応えるという意味で商品、証券、為替の垣根をなくすことが必要。これにより取引所取引が新たな方向に発展する」としつつ「大変な実力を持つところが参入するのであるから、われわれも力量を高めなければならない」とした。豊商事が創立50周年を記念して来年1月にジム・ロジャーズ氏を招いた講演会を開催することについて触れると「氏には相場が当たる話しをして欲しい」とか。
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