(2006年11月15日)

[米穀倉地帯を行く(4)] モンサント社、種子開発を積極的に推進、バイテクのリーダー的存在

記者は10月3日、バイオテクノロジーの開発で世界的に有名なモンサント社の研究施設(アイオワ州Ankeny)を訪問した。

モンサント社(本社=ミズーリ州セント・ルイス)は、世界中で最も売れ行きの好調な除草剤「ラウンドアップ」やその他の農薬類を生産し、農作物生産者に農業経営上の解決策を与えている先駆的な会社として広く知られている。

同社はまた、バイオテクノロジーで作物の種子の開発を精力的に行い、「DEKALB」や「Asgrow」など独自の種子のブランドを形成している。

このように、同社は、農作物生産者に生産性向上、コスト、農場経営上のリスクの削減に対する解決策を随時提供している。現在、同社には世界で1万5000人以上の従業員がおり、年間売上高は70億ドル(約8200億円)にも達している。

同社が行っている取り組みの中には研究開発プログラムがあり、1998年に設立されたアイオワ州Ankenyの研究施設は、それを最も積極的に推進している所の1つ。現在、同施設では40人以上の科学者(うち約半数が博士号取得者)が研究開発しニーズに見合ったバイオ製品をアイオワ州や他の地域の農家に提供し、コーンや大豆の一層の品種改良を促している。

同施設には2つの主な研究グループがあるが、ともに種子・穀物製品の非常に高度な分析をすることに注力している。

モンサント社の子会社アメリカン・シーズ(American Seeds INC.)のコマーシャル・ソイビーン・ブリーディング・ディレクター、アラン・K・ウォーカー博士は「モンサントはバイオテクノロジー開発のリーダー的存在だ」と述べた。

Ankeny研究施設での詳しい説明についてはシニア・サイエンティストのピン・フェン博士が案内。同博士は、「エタノールやバイオディーゼルの製造プロセスについて説明する」と述べ、研究開発の状況をさまざまな機器を示しながら説明した。

その中で、同博士は、エタノール副産物のDDG(ディスティラーズ・ドライド・グレイン)のサンプルを示しながら、「これは言わば(エタノール生産時の)残り物で、飼料用に使われている」と述べた。

フェン博士による説明が終わり、今度はウォーカー氏が別の研究室を案内してくれた。同社のバイオテクノロジーによる種子の研究開発が着実に進んでいることを実感した。研究室の中には24時間休みなく稼働している所もあった。

同社へ同行してくれたアイオワ・デパートメント・オブ・エコノミック・デベロップメントのディック・ビガーズ氏は「米国のバイオ開発は、もはや後戻りできないところまで急速に進歩している。このまま前進するのだ」と強調した。

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