(2006年11月16日)

[2006米穀倉地帯を行く(5)] パイオニア・・ハイブレッド・インターナショナル社、アイオワに広大な試験農場

10月3日にパイオニア・ハイブレッド・インターナショナル(Pioneer Hi-Bred International,Inc.)社を訪問した。同社は、種子開発会社大手デュポン(DuPont)の子会社で、アイオワ州に広大な農作物試験栽培場を持ち、この栽培場でのテスト栽培を通して作物の品種改良や、バイオエネルギー用の穀物生産に向けた付加価値のある品種開発などを積極的に推進している。

シニア・コミュニケーションズ・コーディネーターのゲアリー・サル氏が試験農場を案内。同氏は、GM(遺伝子組み換え)とNon―GM(非遺伝子組み換え)のコーンの実のサンプルを示しながら、作柄の違いを説明した。Non―GMは、害虫で食いつぶされた跡が目立ったが、GMはコーンの実がきれいにすべて揃っていた。

GMやNon―GMO作物それぞれに対する日本の消費者の反応については、その後の会議室でのパワー・ポイントを使用した同社関係者による説明の中で議論になったが、記者は「日本の消費者の中には依然としてGM食物に対して根強い抵抗感がある」と説明した。

その一方で、米国では、総じてGMは安全・安心という見方が定着している。マーケティング・ディレクターのラス・サンダーズ氏は、GM技術によって「いかに健康的でより良い作物に育てるか、また、いかに効率的に育てるかがポイントになっている」とGM作物生産のメリットを強調した。

新たな代替エネルギーの開発

以上の内容のほか、新エネルギー法で米国内において大きく脚光を浴びている代替エネルギー生産動向の説明もあったが、同社の親会社であるデュポンはガソリンの構成要素として利用されることをめざして「バイオビュタノール(BIOBUTANOL)」という新たな代替バイオエネルギーなどを開発中であるという。

バイオビュタノールは、現在のエタノール製造プロセスと同じように製造されることを目的としている。つまり、同バイオ燃料製造にあたっては、エタノールと同じ製造施設を使い、エタノール原料と同じもの(北米で製造するならコーン、ブラジルなら砂糖きびなど)を利用することを視野に入れている。サンダーズ氏は、「商業的に本格的な供給が始まるのはおそらく2008年の初め頃で、最初の同燃料の製造工場は英国になるだろう」と述べた。

パイオニア・ハイブレッド・インターナショナル社は、世界的規模で展開しており【図表参照】、「日本にも東京に事務所がある」(シニア・コミュニケーションズ・コーディネーターのミシェール・ウェーバー氏)という。

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