(2007年06月01日)
[インタビュー] ETFに期待大、NY、1750ドル試す可能性も―白金
今回は白金について聞いた。直近のNY市場の高値がトロイオンス当たり1353・80ドル(現地5月7日)、東京市場がグラム当たり5039円(5月21日)と本年は「5月高」の経緯をたどった。その後は、金とともに内外市場で調整色を強めている。こうした中でも、白金の供給上の制約や、投資需要の強さなどから強気の見通しを述べた。
――白金は内外で金とともに相場は弱含みのように見えるが。
「5月のJMによる相場予測は1200―1400ドルであった。GFMS社は高値を1450ドルとした。見通しは非常に明るいと思う。国際相場は一時的に1300ドルを割り込んでも、先行きは上昇基調にあると見る。強気ではあるが、1750ドルを試す可能性もある。この背景は、白金供給の2大生産国である南アとロシアの供給に先行き不安が生じていることによる」
――生産国の事情について詳しく。
「まず南アであるが、白金は供給の約8割を同国に頼らざるを得ないのが現状だ。南アには『鉱山立法』という複雑な問題がある。金は、南アから多くの鉱山会社が撤退したが、白金は生産国が限られているため、南アに留まるしか道はない。南アの鉱山立法に対し、多くの鉱山会社は反対しない意向を示し、決着する兆しである。これには、鉱山会社の賃金交渉が通常は8月頃であるのに対し、今回は前倒しになったからだと予想する。このように、南アは、労働者の抗議が多数あり、今後も不安定な情勢になりそうである。一方、GMによれば、南アの06年の供給量は164・50トン、07年の予測では179トンとしている。順調に推移しているように見えるがこのあたりが供給量の限界ではないか」
――欧州の白金ETF(上場投資信託)ブームについては。
「いうまでもなくETFは現物投資。今まで、白金の世界現物投資はゼロに等しく、辛うじて日本だけであった。今回、4月半ばから今まで消極的だった欧州圏がETF上場に乗り出した。本来ゼロに近かった現物投資需要が2トン、3トンと増えるのだから、市場に与える影響は大きい。白金ETFが上場されてからほぼ一カ月経つが、好調のようだ。欧州圏に新しい風が吹いたといえよう。
「一方、日本にもETF上場の話があるが、実現すれば大変なことになる。米国→欧州→日本というETF資金のトライアングルができれば、市場に新しい流動性が生まれ、その影響力は絶大なものになるだろう。早期の日本ETF上場を期待する」
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