(2007年07月03日)
[インタビュー] 為替、125円がドル高の節目―みずほ総合研究所シニアエコノミスト・吉田健一郎氏

2007年上半期を振り返ると、貴金属などのコモディティは金融市場に左右される局面が多かった。内外金融マーケットについて、みずほ総合研究所シニアエコノミスト・吉田健一郎氏に聞いた。
――まずは上半期の為替相場を振り返って。『円安』の背景は。
「米企業サイドの指標が予想以上に良かったことで、利下げ期待が剥落したためだと言えよう。よって、日米金利差が拡大、『円キャリートレード』の活発化が露呈した。マーケットに円売り安心感が広がり、ドル高・円安という構図を生んだ。円安というよりは、ドル高材料で動いているような印象だ。ただ個人的にはせいぜい金利差拡大はこれくらいで終わり、短期的にはオーバーシュートして節目の水準でもある125円が上、ドル高は一服するのでは」
――『世界的金利高』について。コモディティに与える影響は。
「なぜ金利が上昇しているのか、その背景を探ることが大切だ。金利上昇の要因としてまず、『インフレ懸念』によるものであるならば、金は一つのヘッジ手段となる。次に、例えば米経済指標が予想を上回るといった『実態経済の上昇』によるもの。ただ、現在の状況は後者であると言えよう。となると、コモディティよりもパフォーマンスのよいヘッジ手段に資金が流れる。例えば債券なら5%の利回りが得られる。もちろん、リスク分散としてある程度はコモディティにもポジションは残すだろう。ポートフォリオの一つとしてという位置づけにある」
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