(2007年07月18日)

[インタビュー] 金売却が下落の背景/マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表 金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎氏

07年上半期の相場を振り返ると、『金融商品としての金』が顕著であったと言える。今後の金市場について、マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表 金融・貴金属アナリストである亀井幸一郎氏に聞いた。

――第2四半期を振り返ると、NY金は下落基調にあったが。その背景は。

「まず内部要因を見ると、中央銀行の売却が予想以上に出たことが挙げられる。ワシントン協定による年間売却量は500トンであるが3、4、5月の3カ月でスペインが108トン、ECB(欧州中央銀行)が37トン、その他フランス、イタリア等合わせて180トンも出た。前年は年間398トンと500トンに満たなかったのに対し、この売却量はハイペースと言える。市場に影響を与えない売り方をするのだろうという見方がある一方で、多少の意外感があるのも否めない。これら金売却の背景には、金価格の上昇で外貨準備に占める金の比率が上がってしまったための調整の売却とされている。またこの間はインド需要の最盛期でもあり、実需がタイトである中での売却であった。この需給環境が崩れなかったら、700ドルの可能性もあった。結局、4、5月の700ドル突破は、『冷や水浴びせられて先送りされた』と言えよう。外部要因に目を向けると、ドルが対ユーロで比較的強含んだことで、ファンドの手仕舞いが際立ったことが言える」

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