(2007年08月27日)
[インタビュー] コモディティを「普通の商品」に 証券の立場から―野村證券 神尾氏
国内初となる金ETFが大証に上場され10日から売買されている。コモディティ投資のすそ野を広げる画期的な商品との呼び声も高い。この商品設計に携わった野村證券金融商品部次長・神尾正彦氏に聞き、この中で「コモディティをもっと普通の商品に」と語った。
――金ETF上場に至った背景は。コモディティ連動投資信託は国内初だが。
「『コモディティに投資』する人は増えるのではないかという見方はあった。では、東工取ではないところで商品を取引したい人たちはどこで買えばいいのだろうか。どうしたら投資しやすくなるかと考えたとき、今のようなマーケットのままでは駄目だろうと。例えば貴金属地金商では、一日に1回、2回しか値段が動かない。株を売り買いしている人にとってそれはあまり良くない。これがETFのかたちにすると売りから入れる。いずれは金の現物をくるめるようなETFも考えてはいる。それで日本の事業会社と現物の調達のところで例えば組めるとか、そういったことができると面白い」
――東工取の金価格連動にしなかったのは。法律面がネックとなったのか。
「何かルールがあってもし本当にそれをやりたければ変えればいいと思っている。兼業禁止規定もそうだ。ただ、東工取を参照にする商品を作りそれを大証のETFにもっていくとなると必ず妙なことが起こる。東工取のマーケットは値幅制限がものすごくある。そこで値幅制限にかかり例えばストップ高になってしまったと。一方の大証は値幅制限がわりと広いので例えば2800円になったとする。東工取の値は上に張り付いていて、大証は動いていると。これはどう考えてもおかしいことだ」
――御社のような『繋ぎ』の存在が日本のコモディティ発展のポイントかもしれない。
「私は、コモディティをもっと『普通の商品』にしたい。コモディティは、実は普通の商品なのだ。株や債券より歴史が長かったりする。コモディティというものが一般化するのはなかなか難しいし、熟成させるには時間を要するだろう。それをやるのがわれわれの立場であって、先導力になってもよいのでは」
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