(2007年09月18日)
[インタビュー] 杉村富生氏に聞く/資源株とコモディティ/資源エネルギー争奪戦へ
21世紀に入り、BRICsなど新興国市場の経済拡大とともに、コモディティ価格が軒並み上昇を続けている。これに伴い、コモディティ関連業種の『資源株』が話題を呼んでいる。この資源株について、経済(株式)評論家の杉村富生氏に聞いた。
――今、資源株が注目を集めている背景は。
「世界経済が、猛烈な勢いで拡大していることが原因だろう。経済の拡大は、世界の過去5年間の名目GDPではおよそ15兆ドル(1800兆円)にも上り、2007年では4・6兆ドルとなっている。日本の名目GDPは4・3兆ドル(世界第2位)であることを考えると、1年間に日本のような国が1つ出現するようなものだ。このような経済成長とともに生活も向上しており、BRICsと呼ばれる国々は、ここ10年で経済が2倍以上の勢いで急拡大している」
「例えば、石油換算のエネルギー消費は、国民1人当たりの世界平均は1・7トン。BRICs各国は、現在はこの平均をやや下回るものだが、今後は生活向上とともに先進国の4―5トン辺りまで消費することは間違いない。そうなると、今後は水や食糧などの資源エネルギーの争奪戦が起こるだろう。この争奪戦に伴い、資源価格の動きもより活発になることが予想される」
「その証拠に、サブプライムローン問題で世界の金融マーケットは大混乱に陥っているが、バルチック海運指数(バラ積み船・不定期船の傭船料)は史上最高水準にあり、これは物の動きが活発であることを示している。これらを単純な図式にまとめると、まず資源エネルギーの争奪戦が起こり、それが水・食糧まで波及し、さらには環境問題もクローズアップされている、ということになる。今後も資源株が有望と見るつもりはないが、環境問題などに取り組む銘柄は有望であろう」
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