(2007年12月12日)

[道しるべ] 原油市場の構図に変化

米国のブッシュ政権が対中東政策をこれまでの「硬」から「軟」に転換したのが事実とすれば、この地域の産油国を巡る地政学的リスクはかなり薄れたことになる。最近のブッシュ政権の外交政策をみると、一時はイラク、イラン、北朝鮮を「悪の枢軸」(2002年1月の一般教書演説)と呼んだのがまるで嘘のような変貌ぶりである。個性的な大統領で知られるイランでは核開発が03年にすでに停止され、核を保有している事実はない、とする国家情報機関の報告が明らかになったし、北朝鮮には金国家主席に対して「親書」を送ったとされる。

イラクは米軍駐留が続いているのに変わりないが、この国の安定化に向けた国際会議では米国が主導的な役割を果たしているし、最近はめっきりテロが少なくなり、その治安はかなり改善された様子だ。

これらの国の地政学的リスクが薄れたとすれば、国際情勢を反映しやすい原油や金は市場の構図そのものが変わりつつあるのもしれない。

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