(2008年01月25日)
[インタビュー] 住友商事・桧垣氏/大豆・コーンの見通しを聞く/シカゴコーン、5ドル挟んだ展開か
――1月の需給報告から今後の米大豆需給をどう分析するか。
「期末在庫率が6%を割り込む水準であり米大豆の需給状況は非常に厳しい。また輸出需要はブラジル・アルゼンチンの豊作を前提としているが、両国の生産量は今後の天候推移次第での下方修正のリスクはある。さらに、3カ月ほどすると北米で作付が始まるが、北米での作付面積が今後の大きなカギになってくる。大豆の現在の価格状況はトウモロコシとの比価の観点からいくと、どちらが極端な割高という形にはなっていないと思う。昨年の場合は需給状況の違いから大豆価格が大幅に割安であり、結果農家は積極的にコーンを植えると言う作付行動に出た。今年の場合大豆が需給ひっ迫の状況であり、市場からのメッセージとして大豆作付けを促す価格形成になるべきであるが、必ずしもそうはなっていないのが現状である。大豆の作付面積を積極的に増やそうとの形になっていない」
――米コーンはどうか。
「1月の需給報告で期末在庫が下方修正され、史上最高の収穫量をもっても決して潤沢な在庫水準とは言えなくなった。結果、年初以来強含みで推移している。エタノール需要見通しについては修正はなかったが、飼料需要・輸出需要が好調であり、需要量全体が上方修正された事が要因。今後の推移は大豆同様に農家の新穀作付け動向による所が大きい。農家はある程度(作付の)準備をしていると思うが、上述通りここにきてコーンの価格優位性も出てきているので、4月に作付に適した天候推移となれば、コーンを優先的に作付する可能性がある。5―6月の大豆作付時期に悪天候で作付遅延となる可能性を考えると、植えられる時に適切なものを植えるのが1つのリスクヘッジにもなる。繰り返しになるが比価の観点では微妙な値位置状況にあると言える」
――シカゴ大豆相場は春先までどう推移するか。
「期近ベースで下値は10ドルがいいところではないか。上値はやはり南米の天候次第では15ドルくらいまで上昇することもあり得ると思うが、順調な天候推移前提では一旦上昇力は鈍ると見ている。ただし、強材料には敏感に反応しやすいので、何か起った場合の上値に対するポテンシャルはものすごく大きい。これは向こう3カ月に限ったことでなく、向こう1年通しても言えることで、作付期の天候、作付した後の天候、収穫期の天候、すべてのタイミングにおいて上値リスクはあると見ておいた方が良いと思う」
――シカゴ・コーンは。
「5ドル定着とはならないだろう。4ドル50―5ドル50くらいの間を5ドルを挟んでの展開になるだろう。史上最高値更新の可能性は2―3月の南米、4月以降の北米の天候推移次第であると思う。5ドル台を維持するには何らかの生産障害が前提となろう。春先の作付期に一気にコーンの作付が進捗すると一時的に頭を抑えられる展開を予想する」
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