(2008年03月27日)
[インタビュー] 米穀物の作付動向を探る/大農家、大豆作付増の観測
米農務省より31日に米穀物の作付意向面積が発表される。シカゴ市場ではこれが大きく注目されている。今年は大豆とコーン、どちらが多く作付されマーケットにどのような影響を与えるのか。このほど米産地を視察したユニパック・グレイン代表取締役・茅野信行氏に聞いた。
――作付意向面積発表が近付いている。穀物の作付面積見通しについて。
「コーンが約9000万、大豆が約7100万、小麦が約6400万で固まっているので、それぐらいで落ち着くのではないかというのが大方の見方。しかしながら、どうも現地の穀物関係者に聞いてみると、これとは違った意見もあって、これは現地の大規模農家の言っていたことだが、昨年コーンを9360万と植え過ぎた。昨年はコーンの採算が良かったので、コーンを無理して作付したという。即ち、コーンの畑に関しては連作した畑も多かった。今年は、連作して農地に無理させたので、今年は大豆の作付を戻したいという考え方があって、意外にコーンが増えずに、大豆が増えるかもしれない、という大農家がいる」
――そのほかに大豆作付が増える要因は。
「もともとコーンは初期の投入コストが高い。飼料代が高く1エーカー当たり55ドルから70ドルとすごい値上がりした。そうすると、多分今まで1エーカー当たりのコーン生産コストを210ドルも見ておけばよかったが、恐らくここ2、3年で値上がりしているので、270―280ドルくらいのコストになっていると思う。大豆は105ドルか110ドルくらいだと思うが、この差が大きくなってきた。今までの価格関係、投入コストだけ考えてコーンが9000万エーカーいくのだと安直に考えてはいけないと思って帰国した。そうなると、コーンは8700万エーカーくらいになる可能性があり大豆は7300万エーカーになるのではないかという。作付意向面積の発表でコーン8700万エーカーという数字が出た場合、『こんなに少ないと在庫の積み増しができない』となって、もう少し農家に作付するよう催促しなければならないだろう。4月の初めから作付までの間にコーンがもう一段上がって農家に最後のお願いでコーンの作付拡大の催促をするだろうと思うようになった」
――今年の作付期の米中西部の天候について。
「例年よりは春が遅く訪れるのではという印象を抱いている。通常なら3月になれば、雪もほとんどなくなって(作付の)準備ができる状態だが、今年は結構冬が長いという印象を受けた。米コーンベルトの北方ではとくに、作付を始められないだろう」
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