(2008年04月01日)
[インタビュー] 長期的には強気指向―NY金・白金
海外貴金属相場は3月、過去最高値を記録した。NY金は、史上初のトロイオンス当たり1000ドルを示現し、白金も連日の最高値更新と急騰していた。イースター休暇を前にした3月19、20日の両日で急落劇を演じたものの、現在は下げ止まりを見せている。貴金属は今後どう動くか。三貴商事コモディティアナリスト・佐々木勝氏に聞いた。
――3月19、20日のNY貴金属の急落について。
「それまでのドル安進行がドル高に反転したことを契機に利益確定売りが集中した。穀物などはすでに利益確定による修正が入っており、原油、貴金属はまだであったが、修正の順番が回ってきたといえるだろう。週末の連休、さらには期末を控えて利益確定の動きが入ったという側面もある。また、南アの電力供給問題を中心としたファンダメンタルズ(需給要因)に関しては、何か変化があったというわけではない」
――NY金の見通しは。
「しばらく上値の重い展開になるだろう。目先的には、915ドルが下値と見ている。金融不安に対するリスクヘッジとして金が買われることもあるだろう。インフレに関しては、米のCPI、PPIという指標は思っているほどインフレを示していない。したがって、これまでインフレヘッジとして買われていた部分については、今後売られることも考えられる。FF金利については、少なくとも向こう半年は下げ続ける方向なので、長期的には上昇基調との観測が強い。年内に1000ドルの水準に戻ることは十分に考えられる。
――NY白金については。
「南アの電力不足を材料として急上昇してきたが、その反動で急落した感じか。ファンドが30%強を占める相場なので、その分、ファンドの利益確定売りの際も他の商品より敏感に反応した。目先の下値は1918―1950ドル、上値の目標としては2100ドルといったところ。ただ白金ETFは、じわじわ増加しているし、長期的には強気指向という見方に変化はないと思う。
――東京金の見通しは。
「上値は重い。上のレンジは3082―3100円で下値は2933円とみている」
――東京白金はどうか。
「目先的には、上値が6580円で下値が6211円か」
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