(2008年05月09日)

[道しるべ] シカゴ大豆、スト問題は政府も譲れず

天候相場を迎えているシカゴ大豆に異変が続いている。それは米中西部を中心に降雨が続き作付が遅々として進まないことが真っ先に挙げられるが、そのほかにも、天候相場期にありながら、大豆需給のひっ迫懸念も天候と同じぐらいの割合で注目されている。その引き金になったのが、南米アルゼンチンのストライキを巡る農家と政府の対立である。

従来、アルゼンチンの輸出税は国際価格の上下動に関係なく税率が固定されてきた。

しかし、今回新たに導入された税率は国際価格が上昇するとそれに伴って高くなるというもの。これでは、大豆相場が高値をつけても農家は高騰による恩恵を受けられず、不満を募らせることになる。

その一方で、同国政府にも譲れない部分がある。まず、大豆に高率の税金をかけることで大豆生産を抑制し、基幹穀物である小麦やコーンの作付と生産量を増やす必要がある。それに加えて、輸出を抑制することで国内のインフレを抑えなければならない。

いずれにしても、同国政府は大豆の輸出をコントロールすることが狙いで、スト問題自体が解決しても、大局的に見れば、新輸出税の導入は、シカゴ大豆にとって支援材料になるだろう。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する