(2008年06月27日)
[インタビュー] 金相場の見通しを語る/バークレイズC証券・三田氏/ドル先安には懐疑的
NY金相場は現在、トロイオンス当たり900ドルを挟んでのもみ合いが続いている状況だが、市場関係者の多くからは中長期的には強気との見通しが目立つ。その観測を支えているのはドルの先安観であるが、バークレイズ・キャピタル証券・商品開発本部・コモディティーズ部・マネージャーの三田直樹氏は「欧米の金利差拡大という事態は起こらないとみている」と述べ、ドルが対ユーロで弱含むとの予測に懐疑的な姿勢を示した。
――現在の金相場の状況をどうみるか。
まず言えることは、金はファンダメンタルズ(需給要因)ではなくテクニカルで動いている。テクニカル要因から見たとき、今のマーケットは踊り場に差し掛かっているので、今後は今までのようなブルな相場ではなくなるだろう」
――年内に再度、1000ドルを試すという声も聞かれるが。
「今の状態からこれ以上米国の経済が落ち込んでいくことはないのではないか。むしろ、住宅市場が落ち着きを取り戻した後は、米経済も落ち着きを取り戻すだろう。景気の底入れといったことが、今年の後半、あるいは年明け早々にあるようだったら、為替もそれに連れて安定するとみている。こうした背景から、金相場の大幅な上昇は考えにくい。1000ドルを試すといった方向にはならないのではないか。年内の価格平均の予想は891ドル。
――7月には、ユーロ圏で金利引き上げとの観測も出ているが。
「欧州でも足元の景気に対する不安感は根強く、利上げできないとみている。現状では、欧米ともに金利は上げられないだろう。従って、これまでのように一方的にドルが売られるといった展開も考えにくく、金は上昇力に欠けるだろう」
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