(2008年10月01日)

[インタビュー] パラマウント・オプションズ・インコーポレーテッド・プレジデント レイモンド・カーボーン氏/石油市場、向こう3年、変動激しい

世界的に電子取引が流布する中、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のフロア取引(立会場での手振りによる取引)はエネルギー市場などで依然活発な商いが行われている。パラマウント・オプションズ・インコーポレーテッド・プレジデントのレイモンド・カーボーン氏に、今後のエネルギー市場の動向などを現地で聞いた。

――取引する上でどういうところに焦点を当てているか。

「あらゆるエネルギー商品のオプションをトレードしている。リスクを限定的にし、無制限の利益を上げるタイプのトレーダーであると自負している。テクニカル指標や地政学リスクに基づく出来事、天候を見る。勿論、在庫の増減も常に意識して見ている。ドル・ユーロ相場、株式市場、世界中のインデックスも見ている。ほんの少し投機的な世界を楽しんでいるところもある。エネルギー市場は非常にボラティリティのあるマーケットだ」

――年末までの原油相場の見通しについて。

「われわれは、金融市場の破壊や今後起こり得る流動性の高まりを眺めていると思う。一時下降トレンドになったが、株式やその他金融市場の弱気なセンチメントよりもむしろファンダメンタルズにより意識を集中する方向にマーケットが動いていくと思う」

――トレーダーになろうと思うに至った動機について。

「私の同僚の多くと同じようにこれは全くの偶然だった。80年半ばにオプションマーケットに参入する人材が必要とされていた。私の同僚の一人は、大学卒業後に私が仕事するのに非常に良い場所だと思っていた。そこで、私は当時のワールド・トレード・センターにあるトレーディング・フロアへ降り立つことになった。今では非常に面白いビジネスだと感じている。私はエネルギーの取引に集中することを選んだ。なぜならエネルギーはコモディティの中で最も重要で代替物がないからだ。私は大学の経済学部で政治科学を専攻したが、石油は最も政治的な色彩の濃い商品で代替のきかないものだと思う。これが、私が石油の取引にこだわる理由だ」

――今後の目標は。

「オプションのマーケットは依然大きく揺れ動いている。今後も、長いトレーダーとしての人生を歩み続けるだろう。オプション取引は非常に複雑であるがために、簡単に電子取引に替わることはない。あと少なくとも2―5年、あるいはそれ以上長きにわたり、フロアにいることになるだろうと思う。」

「将来的には、多分四半世紀後には、NYMEXは異なった形に様相を変え本来のあるべき良い状態に自然となっているだろうと思う。石油市場は、向こう2、3年にわたり非常に変動の激しい状態で動き続けるように思える。フロアでのオプション取引は存続するが、先物は存続しないと思う。(フロアでの)先物取引の復活があるとしても、出来高は限定的なものになると思う。

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