(2008年10月07日)

[インタビュー] SCSコモディティーズ トム・レイリー氏/原油/地政学リスクが支援

SCSコモディティーズのトム・レイリー氏は、NYMEXで20年近くトレードしている。同氏に年末にかけての原油相場の見通しと、どのようなことに注目する必要があるかを中心に聞いた。

――どれくらいの期間フロアで取引を行っているか。

「1990年から取引を行っている」

――エネルギー市場でトレードする際、どのようなことを重視するか。

「ここ2、3カ月はドルの動きを注視している。今年3月には急激なドル安があった。原油についてはテクニカルなチャートも見ている。地政学リスクや週間在庫統計も大きな影響を与え、これらの要因が相場を上下させている」

――株式などの他の金融市場を意識しているか。

「特に意識していない。株式は必ずしも原油市場に影響を与えているわけではないと思う。原油は株式とはまったく別の市場として切り離して捉えている」

――年末にかけての原油相場の見通しは。

「だいたい105―110ドル台の上昇指向になると思う。今年の残り3カ月ほどの間に87ドル辺りまでの下落局面もあるとみているが、年末にかけては100ドル超の強気相場になるだろう」

――7月に原油はバレル当たり150ドルにもうあと一歩で手が届く水準まで迫った。そのとき200ドルまで上昇すると思ったか。

「200ドルまで上昇するとまでは思わなかった。イランなどの地政学的リスクが起きない限り200ドルはつけないだろうと思った。将来的にはこうした地政学リスクが世界中で起こり、これを支援材料に上昇を演じるだろう」

――地政学リスクについてもう少し詳しく説明を。

「ありがたいことに現在のところは落ち着いている。だがイラン問題、グルジア紛争など数々の問題がくすぶっており、いつ何が起きてもおかしくない状況にある。ベネズエラ、ナイジェリアも含めこうした国々のうち一つでも大きな問題が起きそうだ。これが強材料視されると思う」

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